ものづくりの世界でいちばん難しいのは
「新しいこと」よりも「同じことを続けること」かもしれません
毎日、同じように木を削り、磨いて、整える
それだけのことのようでいて、実はそれがいちばん深い仕事なんです
木は日によって表情が違います
乾き方も、手触りも、音の響き方も、少しずつ変わっていきます
だからこそ、同じように見える作業でも
“まったく同じ日”というのはひとつもありません
川合木工所では、そんな小さな違いを見逃さずに
木の顔を見て、手の感覚を確かめながら仕事を進めています
その積み重ねが、いつのまにか“技術”になっていくんだと思います
長く続けてきたからこそ感じるのは
「変えないこと」と「変わること」のちょうどいいバランス
時代や素材が変わっても
“ていねいに木と向き合う”という姿勢だけは変えたくありません
続けるというのは、同じことを繰り返すことではなくて
その日その日の“ちがう木”とまっすぐ向き合い続けること
派手なことはできませんが
それこそが、私たちのいちばん大切な技術です



