新品の木材は、明るくてフレッシュな色合いをしていますよね

でも、時間が経つにつれて色が濃くなったり、落ち着いた風合いに変わっていきます

これを「経年変化」と呼びます

なぜ色が変わるのかというと、主な理由は 光・空気・手の触れ方 にあります

木に含まれる成分が太陽光(特に紫外線)を浴びたり、空気中の酸素と反応することで、

少しずつ色味が変わっていくんです

また、手でよく触れる部分は、皮脂や摩擦によって自然なツヤが出てきます

例えば、ヒノキは最初は白っぽく明るいですが、だんだんと飴色に

ウォールナットは逆に最初から濃い色ですが、少しずつ落ち着いたトーンへ

どちらも「新品のとき」と「時間を経たとき」で、まるで別物のような表情を見せてくれます

木の色の変化は、劣化ではなく“成長”のようなもの

家具や道具にだんだんと味わいが増していくのは、木ならではの魅力なんです

私たちが工場で作るものも、手にした方と一緒に年月を重ね、少しずつ色を変えながら

暮らしに馴染んでいく

その過程を「楽しむ」気持ちで付き合っていただけたら嬉しいです